今年のサマーインターンシップは、お盆休みの前の週に開催されました。今年も個性的な面々が集まってくれました。今年は、京都大学大学院工学研究科材料工学専攻(修士1年)に在学の吉野公太さん、山口大学大学院理工学研究科環境共生系専攻(修士1年)に在学の藤亜季子さん、横浜国立大学工学部物質工学科(3年)に在学の飯島広成さんの3名の方にご参加いただきました。
今年も初日の夜に歓迎会を開催してみんなうちとけてくれました。
今年の研修生の皆さんは、皆弁理士を目指しているような、まだ決めてないような、という微妙なポジションに立っている印象を受けました。そうそう簡単に人生を決められないのはもちろんのことで、今回のインターンシップをはじめ、卒業までにいろいろな経験をして知的財産権に関する業界で生きていくのか、その他の目標や生きがいを見出すのかじっくり考えてもらえればと思います。
今年の研修生は、横浜、京都、山口とみんな違う文化圏から来てもらったこともあって、にぎやかに1週間が過ぎたように感じました。みんな早くにお互いが打ち解けて仲良く昼ごはんなんかも一緒に事務所から出て行き、時間になればにぎやかに戻ってくるといった、伸び伸びとしたいいインターンシップであったのではないかと思いました。
また、研修中には遠足?として、山口県が誇る景清洞という鍾乳洞に行き、ヘルメットにランタンという出で立ちでみんなで探検したことが楽しく思い出されます。
皆さん、お盆前の本当に暑い中、インターンシッププログラムに参加いただいてありがとうございました。また、お疲れ様でした。
また、いつでも事務所に立つ寄ってもらえればと思います。特に、藤さんは近いので、卒業して就職するまでに1回は立ち寄ってくれると信じていますよ。
それから、そろそろ維新インターンシップOB・OG会の開催をしようと思いますので、メールアドレスに変更があれば、是非お知らせください。仕事場のものでなくても、googleやyahooのものでもOKです。教えてください。お待ちしています。

下の写真の一枚目(上側)は、プレゼン時に少し議論した際の写真です。初日の歓迎会の集合写真です。右から1人目が吉野さん、2人目が飯島さん、3人目が藤さんです。
二枚目の写真(下側)は、初日の歓迎会の集合写真です。左から藤さん、吉野さん、飯島さんとなります。

恒例によりまして研修生の皆さんに感想文をいただきましたので掲載させていただきます。

【吉野さん】
この一週間は,私にとって非常に充実した一週間となりました.
メインはやはり,特許出願書類作成実習でしたが,発明を言葉でどのように表現するか,先行技術との違い,進歩性をどのようにアピールするかなど,初めての作業にかなり悪戦苦闘しました.私はマイペースな性格故に,始めは最終日までに終わるかどうか皆様に心配されましたが,飯島君,藤さんから刺激を受けて,また所員の方々の終止一貫した熱心なご指導を頂き,なんとか最終日には書類として形にすることができました.先行技術調査や特許出願書類の作成などの実務を実際に体験することで,産業財産権について,通常の勉強だけでは得られない,さらに一歩踏み込んだ理解・視点を得ることができたと思います.
また,観光で行った景清洞では,カルスト地形の代表例である鍾乳洞を見ることができて,とても楽しかったです.普段の観光では絶対に行かないような穴場で,ヘッドライトの灯りを頼りに洞窟を探検するスリルが,男子の冒険心をくすぐりました.
仕事の体験はもちろんのこと,歓迎会や観光,事務所でピザを頂いたり,昼休みや夜に飯島君,藤さんと食事に行ったりといったオフの時間も含めて,一週間の色々な出来事が大切な思い出となり,私の心に刻まれました.勉強で行き詰ったときは山口での出来事を思い出して頑張ろうと思います.
最後に,井上所長をはじめとする所員の方々には,暖かい歓迎,熱心なご指導頂き,心より感謝致します.また,何かありましたら近況報告させて頂きます.一週間本当にありがとうございました.

【藤さん】
私は山口県内からの参加でした。
大学の講義から徐々に知的財産に興味を持つようになり、
弁理士という職業に漠然と憧れを抱いていました。今回は実際に弁理士さんが行って
いる業務を
体験できるとあって将来を考えるにあたって非常に良い機会となりました。
私が肌で感じたのは特許権利範囲が明細書作成者の発明に対する捉え方や言葉の選択
などで容易に変わってしまうことです。自分の出方次第で発明がどう評価されるか決
まることはとても恐ろしいと思いました。しかし、一方で自分で書類を一通り作成す
るおもしろさを感じたのも事実です。
明細書を作成するという以外でも私の場合学ばせてもらったことがあります。それは、
自分に見切りをつけることです。仕事をするにあたって必要であると感じました。私
は見切りができず時間配分を間違えたまま5日間を終えてしまいましたが、これから
はこだわることが全てでなく、ある程度の見切りも念頭において日々の作業を行いた
いと思います。
サマーインターンシップでは弁理士を目指したり、知財に興味があるインターンシッ
プ生と交流できるのも醍醐味だと思います。
学校ではそういう仲間が少ないので、私はかなり刺激を受けました。
とにかく濃密な5日間でした。自分について考える貴重な5日間でした。
確実に近い未来に響く5日間でした。
維新国際特許事務所の皆さんありがとうございました。
吉野くんも、飯島くんもありがとう!

【飯島さん】
今回のインターンシップでは、五日間という短い期間でしたが、事務所の皆様にとても親切にご指導いただき、本当にお世話になりました。
今回私がインターシップに申し込んだ理由としては、弁理士試験合格に向けて勉強している内容と実際の実務を結びつけて、より、法律についての理解を深めたい、また、自分の将来の仕事としていきたいかを見極めることでした。
今回のインターンシップではどちらの目的も達成できたと思います。
今回の課題は、特許願書の作成だったのですが、法文集ではなかなか理解しにくかった(例えば単一性の範囲など)部分を、実際に特許願書の作成を行って実務をこなすことにより、理解を深めることができました。それだけでなく、例えば請求項の上位概念下位概念、についてや、明細書の書き方など、法文集だけでは知り得ないことについても学ぶことができ、貴重な経験をさせていただきました。
私が、課題を達成できたのは、事務所の暖かい環境下での親切なご指導と、共に課題達成のためにがんばった吉野さんと藤さんのおかげです。本当にありがとうございました。
また山口県の方に行く機会がございましたら是非またお伺いしたいと思います。

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