今年のサマーインターンシップも定員を上回るご応募をいただき、所員全員で応募フォームを採点した結果、上位3名を選考いたしました。その結果、青山学院大学理工学研究科理工学専攻機能物質創成コース(修士1年)に在学の内田直樹さん、筑波大学大学院情報システム工学研究科構造エネルギー工学専攻(修士1年)に在学の田中甫さん、徳山大学経済学部ビジネス学科(2年)に在学の朴賢哲(パク=ヒョンチョル)さんの3名の方にご参加いただきました。
今年はお盆真っ只中の1週間が研修期間となりました。年々研修生の皆さんの技術が上がっていくのには本当に驚かされてしまいます。今年はなんと3名全員が明細書の作成実習でパソコンソフトを駆使して図面を作成するというスゴワザを披露し、所員を驚かせました。また、今年は自由課題で事務所にある「モノ」をめいめい選んでいただき、それを題材にして明細書を作成していただいたのですが、どの明細書も個性が光るものになりました。見ず知らずの3人が会議室でどうなるのか見守っておりましたところ、お互いに仲むつまじく教え合いながら課題と格闘してました。新しい出会いも、インターンシップの醍醐味のようです。
下の写真の一枚目(上側)は、研修風景を写したものです。和やかな雰囲気は一瞬で、あとは皆さん黙々と真剣に課題に取り組んでいました。
二枚目の写真(下側)は、最終日の修了証を手にした写真です。左から内田さん、田中さん、朴さんです。5日間本当にお疲れ様でした。
毎年のことですが、研修生の皆さんが帰った後の事務所はしんみり寂しくなってしまいました。個性あふれる素敵な才能を持つ皆さん、自分の力を信じて大きく羽ばたいて行ってくださいね。また、近くに来られましたらぜひ事務所にお立ち寄り下さい。
恒例によりまして研修生の皆さんに感想文をいただきましたので掲載させていただきます。

【内田さん】
青山学院大学の内田です。一週間、大変お世話になりました。
東京に帰ってきてすっかり現実に戻された今、なんて充実していて有意義な一週間を過ごすことができたのだろう、と感じています。これも全て、温かく受け入れて下さった事務所の皆様、そしてインターンシップ生の田中さん・朴さんのおかげです。私にとって夢のような一週間でした。
私は今回のインターンシップに参加させていただくことができ、誠に嬉しく思います。特許事務所という、普段関わることのできない場所で懇切丁寧に一週間も指導していただいた経験は、今後自分にとって大きな財産になるだろうと確信しております。この研修を通じて、特許出願書類を書くのは非常に困難だということが身に染みました。そして出願書類は芸術作品の様なもので、良い作品に仕上げる為には、長年修行を積んだプロの技術が必要であるということが理解できました。
あれ程までに楊枝を見つめたのは、今回が初めてです。これからは楊枝を見るたびに、山口で過ごした一週間を思い出すことになることと思います。そして、今後は手に取った様々な製品の構成要素を、ついつい考えてしまいそうです。
また、山口は非常に良いところでしたので帰る時には非常に寂しく、このまま永住したいなぁなんてことを考えてしまいました。それが将来実現するかどうかはわかりませんが、旅行等で近くに行った際には、事務所に顔を出してご挨拶に伺えたらなと思います。
それでは、一週間という短い間でしたが、有難うございました。所長をはじめ所員の皆様に再びお会いできることを心待ちにしております。

【田中さん】
私は,筑波大学から今回のインターンシップに参加しました.私が今回のインターンシップに参加した理由は,以前から知的財産や弁理士の仕事に興味があり,将来,知的財産にかかわる仕事に就きたいと考えていたからです.インターンシップでは,先行技術の調査,明細書の作成を体験することができました.また,商標についての講義を受けることもできました.特に明細書の作成は,今回のインターンシップの中で最も難しい課題でした.私は以前特許に関する講義を受講したことがあったのですが,実際に自分で明細書を作成するとなるとなかなかうまく書けませんでした.発明を文章にする難しさを思い知りました.また,特許事務所での実習だけではなく,徳山大学の臼井先生の講演を聴けたことや秋芳洞を見学できたことは非常に貴重な体験でした.臼井先生の講演では,マーケティングにおけるキャラクターの重要性という非常に興味深いお話を聞くことができました.とても充実した5日間を過ごすことができました.インターンシップ中は,1日が過ぎるのがとても早く感じました.これからは,特許のわかる技術者を目指して,勉強に励んでいきたいと思います.維新国際特許事務所の皆様,本当にありがとうございました.

【朴さん】
今回のインターンシップは私にとっては一生忘れない思い出になりました。まず、いろんなことを学んだし、新しい友達と素敵な先生を出会いました。
最初はインターンシップをするならすごく気合がいると思ったし、かなり疲れると思いました。はじめの日はすごく緊張してしまいました。一緒にインターンシップをする二人はすごく頭よさそうでしっかりしている格好していったのでもっと緊張してしまいました。この二人の足を引っ張ったら申し訳ないかなと思ってしまいました。でも二人さんはとても優しくて上のような心配は無駄だと二人さんが感じさせてくれました。
さらにインターンシップの期間、難しい勉強をするうちでもとても楽しかったので休暇をとった気もしました。例えば温泉の街がとてもよかったし、泊まったホテルがすごく良くて食べ物が美味しいかったです。
何よりも今回初めて会ったが、まるでむかしから知った気がする事務所の家族と、インターンシップの仲間内田さん田中さんとの大切な五つ間を過ごしたからです。みんなと一緒に素晴らしい所を遠足として行って来るまで…ともかく何もかも楽しい時間でした。
最後にインターンシップの話をすると明細書を書くのことは私にとっては馴染みがなくて難しい作業でした。一人だったら100%できないことでしたが、優秀な先生と頼りになる仲間がいったおかげで何とか仕上げられました。書いた明細書を発表することを最後にしてインターンシップを終わらせてもらいます。そのとき、言葉として言えないやりがいがありました。そしてちょっと自信を持つようになりました。
そして私は思いました。今回の経験と縁は僕の一生の誇りになると…
短い間がお世話になりました。本当にありがとうございました。

サマーインターンシッププログラム2009 サマーインターンシッププログラム2009